第2回口頭弁論(2003年8月20日)傍聴記

 

 

 鹿児島国際大学が南日本新聞社と八尾教授を訴えた損害賠償訴訟(鹿国大報道訴訟)裁判の第2回口頭弁論が8月20日,鹿児島地裁で開かれました。1時11分開廷、1時15分閉廷(約4分間という最短の口頭弁論でした)。

傍聴者は八尾教授側 20名。南日本新聞社からは編集局長が1人。大学側は「なんとまあ!」職員が2名。そして南日本新聞の記者1名でした。

 前回口頭弁論にて「名誉棄損の根拠は何か」を問われていましたが、今日の弁論直前に,この点での大学側の回答があり、それは以下のものだったようです。
1、仮処分では,地位保全により研究室の利用はみとめられたが、肩書を使っていいとは書いてなかった。
2、原告は解雇され、経済学部教授でなくなったことを不服とし裁判を起こしているではないかということ(「何イッテンダカ!」)。

 口頭弁論では,学園側弁護士vs南日本新聞社側弁護士・八尾教授側弁護士の間で,書面の提出に関わって若干のやりとりがありました。
 裁判長は,次回の口頭弁論を9月24日とし,この日に結審があり得ると宣言。裁判官はもう大学側の言い分は認めないという結論をすでに持っているといった雰囲気。それであわてた学園側弁護士の金井塚氏が「損害立証のため証人をたてるかも」と言いましたが,裁判官は「それは書面で出して下さい」とあっさり拒否しました。

次回はピンクの新庁舎205号法廷です。


(閉廷後の支援集会の報告)
8月20日1時20分より(約15分間)
参加者は17名。
増田弁護士から今回の損害賠償訴訟裁判の性格と今後の見通しについて報告されました。
本日は,お疲れ様でした。

(傍聴・リポーター)鹿児島市民B