第1回口頭弁論(2003年6月4日)傍聴記

 

 

 大学が南日本新聞と八尾教授を名誉棄損で訴えた第一回口頭弁論を傍聴しました。


 傍聴者は学園理事会側数名、八尾教授側12名、マスコミ5名(取材陣と南日本の編集局長)。法廷内では,原告側は金井塚弁護士親子のみ、被告側は増田弁護士、八尾教授、南日本新聞の保澤弁護士親子でした。


 金井塚弁護士が今後電話会議でお願い出来ないか?と発言。裁判長が傍聴人も多いからといい、増田弁護士も通常の裁判にして欲しいといい、通常の裁判形式で行われることになりました。増田弁護士が三教授の裁判と合同するか同じ日にできないかと聞きましたが、それはできないことになりました。今回,八尾教授側の明快な答弁書と新聞社の答弁書が出されましたが、さらに新聞社は意見書を出したいということで次回は8月20日1時10分からとなりました。相変わらず金井塚弁護士は裁判の日程が詰まっている様で、日程がどんどん先送りになりました。


 支援集会は裁判所二階の部屋で行われ、終わり頃に南日本新聞の記者二人が取材に来ました。増田弁護士より解説があり、「仮処分の決定がどういう意味を持つのか」が明らかになる。常識では本訴の判決があるまでは、そのままの地位で扱いなさいということ。だから新聞社もその常識に従い八尾先生の肩書を記載したという主張を行った様です。問題は大学側がこのように非常識な裁判をしてくる、そのことがこの処分の異常さを物語るものであるということでした。


 大学側がほとんど傍聴に来ていないことからも、この裁判が大学の名誉を守るというより、気にいらない発言には裁判で訴えるぞと脅し、口封じする言論弾圧だと思いました。


鹿児島市民A