母校との別れ惜しむ 守山女子高の卒業生、職員ら 「きずな忘れずに」 大津で同窓会

京都新聞(2006/04/02)

 守山市立守山女子高の卒業生が集い、男女共学の立命館守山高に移管された母校との別れを惜しむ同窓会「早苗会メモリアル」が一日、大津市におの浜一丁目のびわ湖ホールで催された。
 十代から七十代の卒業生約七百人と、守山女子高に勤務した元教職員約九十人が集まった。同窓会の前田啓好会長は「移管を避けようと努力してきたが残念。思い出深い守山女子高に、ありがとうと言いたい」と涙をこらえながら話した。
 同高の四十七年間の歴史を振り返るビデオを見て、全員で校歌を歌った後、元教諭の代表四人が思い出を語った。三十四年間勤務した中岡正子さん(七三)は「守山女子高の名前がなくなり、何とも言えないむなしさ、悔しさがある。同高で結ばれたきずなを忘れずに生きていってほしい」と呼び掛け、卒業生はうなずきながら聞き入っていた。