平安女学院大、来春に国際観光学部、挙式研究・土産物開発など。

日本経済新聞(2006/03/30)

 平安女学院大学(山岡景一郎学長)は二〇〇七年四月、京都キャンパス(京都市上京区)に国際観光学部を開設する。英語・中国語教育に力を入れ、ホテルだけでなく、ブライダル、旅行、通訳ガイドなど幅広い業種向けの人材育成を目指す。京都市内の大学で観光学部を設けるのは初めてという。
 三月二十八日に文部科学省に届け出をした。一学年の定員は九十人。「観光プロデュースコース」と「ホスピタリティ・マネジメントコース」の二コースを設ける。「観光」は観光資源開発・旅行プランの企画立案を、「ホスピタリティ」は異文化理解と、もてなしに必要なノウハウを学ぶ。
 同学部は京都らしさを演出した新しい土産物の開発を手がけるほか、雑誌「月刊京都」と組み、取材や編集にも参画する。京都らしい場所での挙式を外国人に売り込むための研究や、観光ホテルで副支配人を務めるといったインターンシップ体験も計画している。全国から受験者が集まる京都・観光文化検定試験(京都検定)の対策講座も盛り込む予定。
 新学部設置に伴い、人間社会学部国際観光コミュニケーション学科を廃止する。同時に人間社会学部福祉臨床学科と生活環境学部生活環境デザイン学科を統合し、高槻キャンパス(大阪府高槻市)に生活福祉学部として開設する。