47年間の歴史に別れ 守山女子高が移管式

京都新聞(2006/03/24)

 4月から立命館守山高となる滋賀県守山市の市立守山女子高の移管式が24日、同高で開かれた。これまでの歩みを振り返るビデオ上映などがあり、出席した在校生や同窓会生、教職員ら約400人が、47年間の歴史に別れを告げた。

 PTAなどでつくるメモリアル事業実行委と、同高が主催した。

 式では、校旗が北川晴雄校長から山川芳志郎教育長に返納された。山田亘宏市長は「つらい思いをさせたが、新しい高校になっても変わらず、元気な学校生活を送ってほしい」と述べた。

 同高の歴史や学校生活をビデオで振り返った後、生徒会長の2年西田沙希恵さん(17)が「移管を取り消してもらおうと努力したが、思いは届かなかった」と涙をこらえながらあいさつし、「逆境の中でも、団結力の強さや礼儀正しさなど守女の良さを再確認した。伝統を絶やさず、新入生にとって過ごしやすい学校にしていきたい」と締めくくった。

 同高は4月1日付で、学校法人・立命館に移管され、男女共学の立命館守山高となる。