平女の無償譲渡 監査請求を却下 守山市監査委員

2006/01/26, 中日新聞

 【滋賀県】守山市が旧平安女学院大びわ湖守山キャンパス(同市三宅町)を学校法人立命館(京都市)に無償譲渡したのは違法だなどとして、市民団体のメンバーが昨年十一月に行った住民監査請求について、市監査委員は二十五日、「市議会で提案、可決されており違法ではない」などとして請求を棄却したと発表した。
 監査請求書によると、学校法人の平安女学院は守山キャンパスを設置する際、同市と県から約三十三億六千万円の補助金を交付されたが、撤退を受けて市は土地建物の代物弁済として譲渡を受けた。メンバーは「市の財産を一方的に平安女学院から立命館に譲渡することは、市長の裁量権を逸脱している」などと主張していた。