補助金返還の監査請求棄却 守山市

2006/01/26, 朝日新聞

 学校法人平安女学院が守山市から大学を撤退させた問題で、市民団体「市の財産(守女)を考える会」の会員らが「市が出した補助金約25億円を返還させるべきだ」などとして求めた住民監査請求について、市監査委員が25日、棄却した。
 平安女学院と市の間では、補助金を返還する代わりに、キャンパスの土地・建物を市へ寄付することで合意している。監査委員は「資産の寄付で、補助金に相当する額が補填(ほてん)された」との判断を示した。市がその後、市立守山女子高を引き継ぐ学校法人立命館へ同キャンパス跡地を無償譲渡したことについても、「違法性はない」とした。