市立守山女子高の移管問題 市監査委員、住民監査請求を棄却

毎日新聞(2006/01/26)

 ◇平安女学院跡地の立命館への譲渡など

 守山市監査委員は25日、市立守山女子高を立命館守山高に移管し、平安女学院大びわ湖守山キャンパス跡地を立命館側に無償譲渡した一連の問題を巡り、市が平安女学院大に支出した補助金の返還実行と、キャンパス譲渡の差し止めなどを求めた住民監査請求を棄却した。

 市民団体「市民の財産(守女)を考える会」の西村登志男代表らが請求していた。監査では(1)市が平安女学院大側に支出した補助金25億6000万円の返還放棄(2)県が同大学側に支出した補助金の肩代わり(3)同大キャンパス跡の立命館側への譲渡−−のいずれについても、「市長の裁量権の逸脱はなく、議会の議決も受けている」などとして、違法性を否定した。

 西村代表は「市議会の議決があれば違法でなくなるという論理には納得できない」などとしている。