守山女子高の立命館移管問題考える市民らが集い

京都新聞(2006年1月15日)

 滋賀県守山市の市立守山女子高を学校法人・立命館に移管し、今春開学する立命館守山高を平安女学院大びわ湖守山キャンパス跡地に移転する一連の動きについて考える集いが15日、同市梅田町の市駅前コミュニティホールで開かれた。市民ら約40人が同高の移管から、県内の教育の現状まで幅広く論議した。

 移管問題に取り組む「市の財産(守女)を考える会」など3市民グループが主催した。

 同会の西村登志男代表が移管の経緯や、市に対して行った住民監査請求について報告。「平安女学院大びわ湖守山キャンパス就学権訴訟を支援する大学人の会」共同代表の碓井敏正京都橘大教授が「小学校開設や学校の系列化など、私学による生徒の囲い込みが進んでいる」として、「立命館守山高開設も、地域住民のためというよりは、囲い込みの一環」と指摘した。

 「守山女子高の存続を求める会」事務局の三浦芳樹さんも、県立高の全県1区など県内の高校教育の現状について話した。