平女大跡地譲渡 補助金返還求め、市民が監査請求

2005/11/22, 京都新聞

 守山市が市立守山女子高の設置者を学校法人・立命館に移管し、平安女学院大びわ湖守山キャンパス跡地を立命館に無償譲渡したことなどについて、同市の市民グループ「市の財産(守女)を考える会」(西村登志男代表)は二十一日、市に対し、キャンパス開設時に大学側に交付した補助金の市への返還などを求める住民監査請求を、市監査委員に行った。
 監査請求では、補助金返還の放棄は、市の財産を一方的に損なわせ、キャンパス跡地の無償譲渡は違法、などとして、大学側から市への補助金返還の実施▽市が肩代わりした県への補助金返還の停止▽キャンパス跡地の無償譲渡差し止め▽立命館と平安女学院との財政的な支援関係の調査−を求めている。
 市役所で記者会見した西村代表は「一連の流れは、市、立命館、平安女学院三者の共同不法行為にあたると考えられる」と話した。
 山田亘宏市長は「平安女学院にかかわる問題については、議会に諮りながら適切に処理し、また市民にもその都度報告しながら進めてきたものであり、問題ないと考えている」とのコメントを出した。また、同会はこの日、市議会に対し、女子高移管や平安女学院大にかかる問題について、再度の審議を求める要望書を提出した。