平女大跡地の立命譲渡など 守山市に監査請求へ 市民グループ、差し止め求める

2005/11/18, 京都新聞

 守山市が、市立守山女子高の設置者を学校法人・立命館に移管し、平安女学院大びわ湖守山キャンパス跡地を立命館に無償譲渡したことなどについて、同市の市民グループ「市の財産(守女)を考える会」(西村登志男代表)は二十一日に、市に対し、キャンパス開設時に大学側に交付した補助金の市への返還と、キャンパス跡地の無償譲渡差し止めなどを求める住民監査請求を市監査委員に行う。
 市は、平安女学院大を誘致するために交付した補助金約二十五億円の返還放棄と、県の補助金八億円のうち六億千七百万円を肩代わりすることを条件に、キャンパスの土地と校舎の無償譲渡を受けた。その上で、守山女子高を立命館に移管し、キャンパスの土地と校舎を立命館に無償譲渡した。
 監査請求では、補助金返還の放棄や県への補助金返還の肩代わりは合理的な理由がなく、キャンパス跡地の無償譲渡は違法などとした上で、大学側から市への補助金返還の実行▽県への補助金返還の停止▽キャンパス跡地の無償譲渡の差し止め−を求めている。
 西村代表は「市、立命館、平安女学院の関係をみると、市だけが損害を受けている。三者の関係を明らかにしたい」と話している。