大学人の会ニュース 21(2005/10/11)
 

控訴審判決の報告集会に寄せられたメッセージ電報


大学人の会主催、報告集会への電報

ご参加者へのメッセージ

 先の控訴審判決は,大変残念な結果ではありました。しかし,5月の大津地裁判決以降,控訴審判決の9月28日までの間,川戸佳代さんは3つの「陳述書」の作成に加え,大学評価学会や学術人権ネットワークでの報告など全国の大学関係者に訴えかける様々な取り組みを精力的にこなしました。よく頑張りました。

 「就学権確認訴訟を支援する大学人の会」は,8月初旬に結成し,大阪高裁の判決に向けて,全国的な署名活動を展開しました。夏休み期間中にもかかわらず,447人もの全国の教職員関係者・市民の方々から署名を頂きました。また,同時に93人の方々からは,川戸さんの勇気ある行動に対する温かい励ましと,守山キャンパス移転のやり方について厳しい批判が,コメントとして寄せられました。短期間ではありましたが,全国の大学関係者に,就学権確認訴訟をめぐる問題について広く知ってもらえたのではないかと思っています。

 本件のような就学権侵害は,平安女学院大学だけの問題ではありません。今日の状況の下では,どの大学でも起こりうる問題であると考えています。その意味で,今度とも引き続き,裁判支援とともに,一つの運動として平安女学院大学の社会的責任を追及していかねばならないでしょう。このことがいま発生しつつある,また今後の起こりうるであろう同じような問題への歯止めにもなります。したがって,最高裁も是非,申立を受理してもらいたいです。

 この訴訟を一貫して支えて来られました弁護士の吉原先生には,厚くお礼申し上げます。また,地域と大学との本来あるべき関係を構築するため,市民の立場からこの訴訟をご支援頂いた市議会議員や市民の方々にも,この機会をかりましてお礼申し上げあげます。そして,川戸さんと一緒に活動して来られた14人の「守ろうの会」の皆さん,今後も「大学人の会」と一緒に頑張りましょう。

全国に点在する「大学人の会」事務局員の一人より