大学人の会ニュース 2(2005/08/16)
 

大阪高裁宛「要望書」署名に寄せられたコメント(8月3日〜8月15日までの分)


大学のやり方も問題ですが、地裁判決は「教育を受ける権利」に反します

 今大学では改革に取り組んでいます。直接の要因は少子化時代の生き残りですが、その改革の成功は学生の学ぶ権利をどれだけきちんと充足できるかにかかっています。そうした中で、大学運営や教育の透明性を高め、学生の意見を取り入れつつ改善をすることで、大学が社会で果たすべき役割を従前に遂行するべく努力しています。 平安女学院のやり方はこうした努力に水をさし、学生の学ぶ権利を侵害するものですが、地裁判決は、今は滅んでしまった特別権力関係論を思わせるような論理で、とうてい受け入れることはできません。 大学の授業で取り上げることで、少しでも大学の真の改善のためにも協力しています。


冷静な怒りを!

 論外のことを法が守る。奇妙な社会。法で争って、勝てば善、と。脱法行為がなくならない大きな原因がそこにある。日本国はいつになったら成熟期を迎えるのだろうか。憂えるのみである。


頑張って下さい!!

 私は滋賀県守山市で生まれ育ちました。今は仕事の都合で大阪に住んでますが、地元守山で平安女学院の就学権問題、また、その事が解決していない中で、突然告げられた守山女子高移管(立命館への無償譲渡)は、学生の事を考えていないひどい話だと思います。地元の事でとても悲しいです。  学校側には、生徒を募集・入学させたのであれば、卒業まで責任を持って学ばせる義務があると思います。入学時に守山キャンパスで卒業まで学ぶ課程を作られていたのであれば、途中で学生への説明や承諾なくキャンパスを勝手に閉鎖し、変える事は契約違反だと思います。せめて、今いらっしゃる学生を守山キャンパスから卒業させるべきではないでしょうか?? 平安女学院は、学生の就学・卒業させ、守山市(又は県に)補助金を返還して守山キャンパスを撤退する。 守山市は、平安女学院の学生の就学・卒業に協力する。また、守山女子高の学生を守山女子高で就学・卒業させる。  立命館に校舎を譲渡するのはその後で充分です。  今、行われてるやり方はとても納得できません。


理事会の横暴にストップを!

 事件の内容を知り、理事会の無責任さと横暴さに怒りを感じます。思い上がった理事会・理事長に歯止めをかけさせるためにも、是非最後まで頑張って戦い抜いてください。


がんばってください

 おかしいことはおかしいとはっきり言う人が前よりも少なくなってきた――そんな気がします。そのような中で、おかしなことに対してきちんと声をあげることはとても勇気のいることであったと思います。おかしいことはおかしいのです。がんばってください。こちらもたくさんの勇気をもらいました。


大学の事情で現在学生を犠牲にすべきではない

 平安女学院大学の琵琶湖守山キャンパスの学生さん達の訴えは正当であり,賛同します.大学へ勉強するために入学してきた学生の環境が最善であるように保障する義務が大学側にはあります.とくに大学トップの経営手腕は,そこにおいて発揮されなければなりません.入学,大学での教育・研究環境の保障,就職に関する設計,その計画が劣悪であったから,悲惨な事態が起きたのです.少なくとも現経営陣は総退陣し,現在校生入学時に契約した環境条件を保障した上で,着実な将来計画に修正(計画を立て直す)すべきでしょう.
私の大学でも,大学の再編計画により,劣悪な事態が生じています.現在校生(再編からはずれた旧課程)のために多くの同僚がいま悩んでいます. http://justice.iwa.hokkyodai.ac.jp/honkan/index_j.phtml
平安女学院大学の問題も人ごととは思えません.政府行革の下に経済的効率だけが優先されて,教育が破壊されていく過程にあります.事実をきちんと残していくことは重要ですから頑張りましょう.


学生無視の大学なんて・・・

 学生への説明も全くないまま,経営の論理のみで進行する大学運営。一学生の意見をなぜ真摯に受け止めれないのか・・・「学年進行」の考え方は,授業料の学年進行途中での改訂を認めた時期から,なにやらおかしな方向に突き進んでいる。 川戸さんの行動に励まされ,事務職員でもあっても,今一度大学に物申すことにしました。 また,「学生の時」と「教職員の時」の感じ方の違いをこの訴訟でひしひしと感じさせられました。


遠隔地に住んでおりますから直接ご協力出来ませんが、訴えが認められるよう願って已みません。


大学の主人公は学生です。

 大学は経営者のものではなくそこで学んでいる学生のものであると考えます。
効率化を優先するあまりに入学した学生が卒業するまでの期間すら保証できない『大学経営」は果たして健全なものであるといえるのでしょうか。
「生き残り」を至上命題のように掲げつつ学生の学ぶ権利を侵害する「大学改革」は、教育機関としての大学を自ら破滅に追いやることに他なりません。


学生の声を尊重する大学改革を

 トップダウンの決定で就学権を侵害された多くの学生の気持ちを代弁して立ち上がった学生さんの勇気ある行為に敬意を表します。


大学側の一方的なキャンパス移転計画に反対します

 大学側は学生や市民に対して説明責任があります。大学の運営は学生の意見を聞いて、共に運営していくことが必要であると考えます。


守山で勉強する権利はあるはずです。

守山で卒業したかったです!


スーパーの撤退と同じ発想は許しがたいことです。


賛同します

 以前より、龍谷大学の組合誌で読み、事件を知っておりました。先日の京都自由大学でのオープンキャンパスで原告の方にお目にかかりました。要望に賛同しますので、署名いたします。


経営者失格

 平安女学院大学の守山キャンパス開設および閉鎖、高槻キャンパスへの移転の一連の経過は、理事長をはじめとした大学経営者の重大な経営責任問題です。開設の経営責任から、閉鎖・移転の経営責任まで、当時の理事長を含め大学経営者は、学生はじめ関係者に謝罪し、代替的措置を可能な限り最大限とるべきである。また、公益法人たる学校法人に与えた財政上の損害および地域社会への重大な影響など対する社会的責任と経済的(金銭的)責任を具体的にとるべきである。これまで、大学経営者は、これらの点も曖昧にしたまま事態を推移させているが、二重に「経営者失格」である。教職員はじめ全大学人は、公益法人たる学校法人の一部の大学経営者による「独断」と「私物化」を許してはいけない。


 大学当局の一方的な都合で、学生の意見を聞かず、一方的に移転させられるというのは横暴きわまりなく、また大学の自治にも反することです。
 学生の立場に立った判決を求めたいと思います。


要望書の趣旨に賛同します.大学側の強引で不明朗なやり方には問題が多すぎます.


 大学は地域の人々と結びつくことで生命力を発揮します。一方的なキャンパスの移転はこの生命力を自ら否定するものです。公正な判決を期待します。


川戸佳代さんをはじめとする学生達の要求を支持します。

 平安女学院大学の守山キャンパス廃止問題は、教育に対し、学生に対し、また地域住民に対して無責任な理事者の暴挙と言うほかありません。 川戸佳代さんをはじめとする学生達の要求を支持し、高裁が公正な判決を下すように要請します。


大学の社会的責任

 規制緩和と民営化が進展するなか、大学の社会的責任について考えさせられます。有意義な学生生活を送るために入学した学生の多くが泣き寝入りせざるを得ないなか、大学側に対して学生および地域社会への責任を求めた今回の行動に賛同いたします。


平安女学院キャンパス問題に関し

 キャンパスの移動等については、地方公共団体から補助金を受け取りながらすぐに反故にする姿勢には、大学人としてではなく一般の納税者感覚から著しく離れており、法の創造的機能をもつ裁判所がこうした一般的感覚を有していないことには不満を覚えます。しかし、それ以上に、大学に入学した学生は標準就学期間である4年間の、入学時に提示された条件での就学は当たり前のことであり、広島・志学館、仙台・東北文化学園、山口・萩国際の前例にもあるとおり、学校法人側は例え破綻倒産してでもこれを履行する義務があると考えます。それでなければ、学校法人の公益性の担保がなくなり、この国は無法地帯となります。


私立大学のみならず法人化された大学にも影を及ぼす

 今回の川戸佳代さんが提起された問題は、私立大学一個の問題だけではなく、日本の私立大学全体のみならず、法人化された大学にも大きく影を及ぼすものだと思います。就学権の問題が今後ますます厳しく問われる情況の中で真剣にこれについて向き合わなければならないはずです。それゆえに今回の判決の持つ意味は重いと考えます。川戸さんを応援します。


就学権

 大学を選択する場合、その所在地は非常に重要な要件であると思います。また、大学などの公共の施設がその地域に与える存在の大きさは計り知れません。それ故に、公費をそういった施設へ投入されることに市民は納得するのでしょう。だから、大学側の一方的な方針変更でキャンパスの移転をすることは、その場所へ通う学生や地域住民、納税者への責任を果たしていないと思います。


大阪高裁での逆転勝訴を

 一人の勇気ある学生によって起されたこの裁判は、私たち大学に関わる者のありようを厳しく問うていると思います。人権としての教育を確立するために、支援の輪を広げていきましょう。そして、高裁での勝訴を勝ち取っていきましょう。


川戸さん頑張ってください!!

現在、多くの大学で”改革”が進められていますが、大学の主人公である学生を無視したものが多いと思います。今回の問題はその最たるものだと思います。こういった横暴をこれ以上拡大させないためにも是非頑張ってください。応援しています。


川戸佳代さん がんばれ

 今回の平安女学院大学守山キャンパスの移転統合は,同キャンパスに学ぶ学生の就学権を侵害するものと考えます。昨年,「守山キャンパスを守ろうの会」の学生の皆さんは,「このキャンパスで卒業したい」という願いから,滋賀県民・守山市民も含めて短期間に2万名もの署名を集めました。このことは,大学の在校生や地域の多くの人々の心の中に,その思いと願いが焼き付いていることでしょう。是非,高裁で逆転勝利を勝ち取りたいものです。最後まで,頑張って下さい。