2003313

UNION News Letter

鹿児島国際大学教職員組合

執行委員会 Vol.2-21

 

懲戒処分に関する団交、及び

予備交渉(事前協議)について

 

組合は理事会に対して、26日の鹿児島県地労委のあっせんを受けて開催されることが決定した「懲戒処分に関する団体交渉」の申し入れを、226日付けでおこないました。これに対する理事会の回答が、35日付けでありました。しかし、理事会の回答は、組合の申し入れと非常に大きな隔たりがありました。312日の執行委員会で議論した結果、理事会の回答は組合としてとても承服できるものではなく、このまま受け入れることはできないと判断しました。

わかりやすいように、以下の表に組合の申し入れと理事会の回答を対比して示します。

 

組合の申し入れ

理事会の回答

日時

315日(土)又は22日(土)の14時〜17

324日(月)@17時〜18時(懲戒処分関係)

同日A18時〜1840分(予備交渉)

場所

鹿児島国際大学1号館2階会議室

鹿児島高等学校本館1階会議室

議題

(1)  懲戒処分について組合に対する正式の説明。

(2)  三教授の組合員としての権利の回復。

(3)  三教授の教育・研究上の権利の回復。

(4)  自主解決の条件と可能性。

@については、懲戒処分関係について

Aについては、給与関係に係る予備交渉事項について

交渉メンバー

組合は長沼委員長、八木書記長、山田前委員長。

懲戒処分関係 永田理事、野村理事、松田本部総務部長

予備交渉 従来どおり

テープによる録音

地労委に正確に報告するため、テープによる録音を認めること。

従来の慣行によりテープ等の録音は認めない。

地労委への報告

合意事項があれば覚書を取り交わすこと。

地労委への報告は、双方確認の上提出する。

支援集会

団交支援集会の会場として、1号館3階福祉社会学部会議室の使用を認めること。

集会会場は準備する。

三教授の支援集会参加

三教授の支援集会参加を認めること。

元三教授の鹿児島高校への立ち入りは認めない。

(ウラへ)

以下、懲戒処分に関する団交についての組合執行委員会の見解を述べます。

日時は、できるだけ早くと考えていましたが、理事会回答は少し遅い日程であり、また時間も短くなっています。時間については、きちんと議論できるように設定すべきです。一回ですべての議題を交渉することができない場合には、日をあらためて交渉を再開し、決して時間切れになって中途半端に終らないようにすべきです。早期解決が望ましいのはいうまでもありませんが、組合としては、しっかりと議論して、一つ一つきちんと問題を解決していきたいと考えます。

場所は、理事会回答では鹿児島高校となっていますが、支援集会に参加するメンバーが大学の教職員であるわけですから,当然大学で開催すべきです。春闘の団交は高校と合同ですから、大学と高校で交互に開催すべきですが、懲戒処分に関する団交は大学で開催すべきです。

議題については、(1)懲戒処分について組合に対する正式の説明、(2)三教授の組合員としての権利の回復、(3)三教授の教育・研究上の権利の回復、(4)自主解決の条件と可能性、の四つを組合として申し入れています。これらの議題はすべて重要であり、きちんと交渉する必要があります。

 交渉メンバーについては、当然のことですが、理事会として責任ある立場で交渉していただく必要があります。交渉において「よくわからない」「一存で決められない」というような回答がないよう要望します。なお、組合としては、基本は上記三名ですが、必要に応じてメンバーを交代して、当事者である三教授に実情などを説明する機会などを与えるよう要望します。

 テープによる録音は、あっせんにおいて、地労委に団交の議題、内容、経過などを,くわしく報告することが確認されており、正確に報告するためにはテープによる録音はぜひとも必要だと考えます。従来、春闘の団交においてテープによる録音はしないようにしましょうと確認してきたわけでもなく、今回は地労委あっせんの主旨に従うべきです。

三教授の支援集会参加に関してですが、まず三教授を「元」と表現することは、鹿児島地裁の仮処分決定に対する違背行為であり、断固抗議します。仮処分決定では、「懲戒解雇は無効」であり、三教授が「雇用契約上の権利を有する地位にあること」が確認されています。

また、三教授の高校への立ち入りを認めない,支援集会参加を認めない、というのは、仮処分決定で認められた教職員としての権利や、集会参加という組合員としての権利を奪うもので、不当労働行為であり、組合として認めることはできません。そもそも三教授の問題解決のために団交を開くのに、当事者である三教授が会場に入れないというのでは、きちんとした団交ができるはずがありません。なぜ、三教授の立ち入りを禁止するのか、きちんとした説明を求めます。

これまでは団交の内容を決めるための折衝を文書でおこなってきました。しかし、組合と理事会の隔たりは大きく、組合執行委員会は、両者が直接会って団交の内容や条件などを決める予備交渉(事前協議)が必要であると判断しました。そこで、理事会の指定した324日(月)17時〜18時に団交そのものではなく、予備交渉(事前協議)を開くことを申し入れ、理事会もこれを了承しました。したがって、324日(月)@17時〜18時に懲戒処分関係の予備交渉(事前協議)、ひきつづき同日A18時〜1840分に春闘団交の予備交渉をおこなうことになりました。場所は、鹿児島高校です。今回については予備交渉なので、支援集会は開催しません。

 

組合フォーラムを開きます

日時:317日(月)17:0019:30

会場:5号館4F会議室

324日(月)、地労委のあっせんを受けて行なわれる三教授の懲戒処分に関する団交の予備交渉(事前協議)と春闘の団交の予備交渉が、鹿児島高校で行なわれます。執行委員会として、組合員はじめ教職員の要求をまとめ、予備交渉に臨んでいきたいと思います。そこで、317日に組合フォーラムを開催するので、多くの方々の参加をお願いします。また、先日配布した春闘アンケートの回答をまだ出しておられない方は、317日中(できるだけ13時まで)に、組合のメールボックス(1号館・8号館)に入れるか、最寄りの執行委員にお渡しください。