第3回口頭弁論 傍聴記(2)

 

 
第3回口頭弁論(守る会ニュース2003年4月21日,No.3より)

第3回口頭弁論


 4月7日1時10分から鹿児島地裁民事第1部合議部で、第3回口頭弁論が開かれました。この場で、被告側に「準備書面(2)」(4月4日)について説明が求められ、被告側弁護士がその内容について簡単に説明しました。この準備書面は、前回の「つづき」になるもので、「四 被告に対する主査を含む退席七教授からの上申について」「五 大学問題調査委員会での設置と審議」「六 懲罰委員会の設置と調査、審議等について」からなっています。これまで主張されてきた内容の繰り返しですが、議事録などの膨大な証拠が併せて、提出されました。次回の「準備書面(3)」で「七 原告ら3名に対する本件懲戒処分について」「八 原告ら3名に対する本件予備的通常解雇処分について」をのべると弁護士が説明しましたが、前回、裁判長からはこの「予備的通常解雇処分と懲戒解雇処分との関係を説明しなさい」と言われていたはずで、おそらく「時間稼ぎ」戦術に学園がでているのではないか、と思わせました。原告側の増田・小堀弁護士からは被告に対して「釈明」(もっと詳しく説明しなさいということ)要求が出されました。被告側の準備書面(2)の5頁にある原告が「事実をねつぞうした」とする記述と、20頁にある「虚偽記載」という記述が、同じ事実内容をさすのか否か、その「事実」とはなにか明らかにしてほしいという「釈明」要求でした。後の増田先生の説明によれば、被告=学園側は、はじめ主張していた「虚偽記載」を一時主張しなくなっていたが、またぞろ準備書面(2)で主張しはじめたとのことで、相手の弱点をついていこうという「釈明」です。口頭弁論のあと、弁護士会館で「報告集会」を行いましたが、八尾先生からも「裁判とはこれほど時間がかかるのか」と指摘がありましたが、傍聴していても、なかなか前にすすんでいかないもどかしさみたいな感じを覚えました。まあ、ここが「がまんのしどころ」か。