第4回口頭弁論 傍聴詳細報告
(鹿児島国際大学教職員組合ニュースNo.31より)

 

 

鹿国大ニュ―ス・第31号
鹿児島国際大学教職員の身分を守る会発行/2003年6月10日


解雇無効・地位確認の本訴第4回口頭弁論開かれる

 三教授の解雇無効と地位の確認を求める裁判(本訴)の第4回口頭弁論が、5月26日(月)13時10分より鹿児島地裁で行われました。傍聴席には三教授支援者が約20名、幹部職員など学園側の動員も約20名で、マスコミ関係者7名、テレビクルー2社が取材にきていました。
 なお、5月20日付で被告理事会側の準備書面が、本訴開始から半年にしてようやく一通り提出されました。

 冒頭に池谷裁判官からまず、理事会側の金井塚康弘弁護士に対して、証拠書類録に一部不備があることが指摘されました。このあと金井塚弁護士が今回提出した書面の簡単な説明に入り、三氏に対する処分理由や「虚偽記載」と述べたこと、予備的解雇通知などについて説明をおこないました。学園側は三氏に対して昨年 10月25日付で「予備的通常解雇」を通告しましたが、これは本訴で懲戒解雇処分が「無効と確定」した場合に通常解雇を行うという理解しがたいものです。
 被告側準備書面がひとまず提出されたことで、今後原告三教授側はこれに対する詳しい反論に入ります。その準備に2ヶ月ほど必要ということで、第5回口頭弁論の日程は、8月11日(月)13時10分からと決まりました。第5回口頭弁論では、証人尋問の計画と尋問事項についての確認が行われる予定で、原告側の増田弁護士はまた原告側の弁論と意見陳述を要求しています。
 なお、昨年9月に三教授側全面勝訴の仮決定がなされましたが、決定に基づく賃金の仮払いが今年9月までとなっており、その後の保全維持に(仮処分の継続)が問題となります。そこで池谷裁判官は最後に、保全維持はどうするか尋ねました。これについては、7月18日前までに原告、被告双方が書面を提出することになりました。
 

 なお、5月26日までに「鹿児島国際大学教職員の身分を守る会」が集めた「鹿児島国際大学三教授解雇事件」に対する公正な判決を求める要請署名」は、1万2468名に達しました。段ボール一箱分の署名簿は、26日の第4回口頭弁論のあと、「守る会」世話人代表の網屋善行氏から鹿児島地裁に提出されました。総務課長は署名数を聞いて驚いた様子で、「要請署名を確かにお預かりします」と述べて署名簿を受け取りました。「守る会」事務局は、「この間、署名活動に御協力いただいた方々に心からお礼を申し上げます。今後とも変わらぬ御支援をお願いいたします。」という声明を発表しています。