第4回口頭弁論 傍聴報告
(鹿児島国際大学教職員の身分を守る会ニュースNo.4より)

 

 

守る会ニュ―ス・第4号
鹿児島国際大学教職員の身分を守る会発行/2003年6月6日


第四回口頭弁論がありました!(次回口頭弁論は8月11日です)
 5月26日(月)、約一ヵ月半ぶりに第四回口頭弁論が行われました。今回も傍聴席は、原告の支援者、学園側動員要員、マスコミ関係者で満席、遅れてこられた方は立ち見か傍聴を断念せざるを得ない状態でした。
 弁論は、被告(学園)から懲戒解雇及び予備的解雇の正当性を述べた準備書面(3)の簡単な説明があり(5月20日提出)、若干の証拠関係の打合せ、そして次回までに原告(3教授)から反論準備書面を提出することを確認しました。なお、この際、被告は、今回の準備書面(3)によって、被告としての主張が完結したことを明言しました。本訴に関する一連の手続き後、裁判長から、仮処分決定に対する被告異議申し立ての取扱に関する提案で、7月18日までに、原告・被告双方から、仮処分決定異議申し立てについて意見を文書で裁判所に提出することになりました。
 なお、次回第五回弁論は、8月11日(月)13:10からです。この日程は、原告が全面反論を準備するために2ヶ月の期間を要望したためです。また、次回弁論では、双方の立証計画、原告の陳述(約20分)が予定されています。

守る会、目標1万名を超える12468名の署名を提出!!
弁論後、守る会・網屋世話人代表を先頭に、地裁総務課に署名を提出しました。対応者(多分課長)は、署名数を聞き驚いた様子で、守る会の「公正判決」要請署名を確かにお預かりします、との返事でした。
この間、署名活動にご協力いただいた方々に心からの感謝を申し上げます。また、今後の変わらぬご支援をよろしくお願いしますo

弁論後、説明集会を開催
 弁論後、弁護士会館に場所を移し、今回の弁論に関する説明集会があり、増田弁護士から、被告準備書面(3)について、原告準備書面について、仮処分異議申し立てについて簡単な説明がありました。
 被告準備書面(3)については、仮処分審尋過程での主張に詳しい説明を加えた程度なので、内容としては従来の主張と大きな変化はないということです。つまり、今回の懲戒解雇処分の原因を、教育研究者の集まりである大学の特性を全く無視し、ただの多数結論に問題を摩り替えているという説明がありました。そして、予備的解雇については、被告は、法的に可能であるとして、理由を述べているが、その論理の組み立てがよくわからないこと、4月に学園が起こした八尾氏・南日本新聞への名誉毀損・損賠請求訴訟との関係の合理性に疑義があること、などが説明されました。
 この間の学園側の主張等から得られる結論は、学園は、自分たちの主張を一方的に正当とし、裁判所の判断(仮処分決定)すら認めない、さらには新たな損賠訴訟まで起こす、全く異常としか言いようがない、といえます。
 これから作業を進める原告の準備書面については、そうがかりで反論する内容になること、つまり、処分の不当性を徹底的に明らかにしていくこと、学問的な決着をつけることが目的ではなく、大学の正常化に資することが目的であることが説明されました。
 最後に、仮処分異議申し立てについては、本訴との関係からも大変重要な意見書提出になることから、こちらにも相当の力を集中していくことが説明されました。
おおよその説明後、質疑応答がありました。そのいくつかを簡単に紹介します。
○次回弁論の内容と今後の見込について
⇒陳述は、準備書面(反論内容)の説明をしたい。原告代表と弁護団から2〜3名。
⇒立証計画は、これからの証人しらべのこと。双方が証人の申請をする。
⇒したがって、次々回からは証人尋問(証拠調べ)がはじまる可能性がある。
○仮処分決定異議申し立て審理の進行について
⇒7月18日提出の意見書提出、それをもって異議申し立てを認めるのか、却下するのか、判断が下される。
⇒審尋に移行するかどうかは、裁判官の判断による。

メーデーに参加、3教授力強く訴える
5月1日、快晴のもとで行われたメーデーに参加しました。午前中の連合、午後の県労連、それぞれの会場に行き、3教授が壇上に立ち、田尻先生が3教授を代表してアピールを行いました。また、守る会としてデモ行進に参加し、会場で署名集めを行いました。会場に集まった多くの参加者からの署名をいただくことができました。

守る会第2回総会が近づきました。是非ご参加下さい!
日時:6月14日(土)午後2時より 場所:鹿児島大学教育学部第103号教室これまでの経過、これからの活動方針と展望を話し合います、会員の方はもちろん、周囲の方々にも声をかけていただければと思います。